北海道のジャガイモは美味しい!そんな美味しいジャガイモには、しっかりとした「美味しいわけ」があります。そして、本当に美味しいジャガイモを食べるためには、産地や時期(旬)などを知っておくことも大切です。

ジャガイモは、私たちの身近にありすぎるために、何となくどれを買っても同じような気が・・・
でも、そんなことはありません。
疫病に弱く、食べる部分が土中に埋まっていて目で確認できないジャガイモづくりは、気象条件や生産者の技量がものをいう、意外なほどデリケ−トな野菜です。

身近な食材、毎日使う食材だからこそ、こだわりの一品を取り寄せる!

みなさんもこのペ−ジを読んで、楽しくて美味しいジャガイモライフを満喫してください。




【産地】美瑛・富良野産じゃがいもの美味しさのヒミツ


〜北海道の真ん中旭川とりわけ美瑛・富良野産ジャガイモが美味しい理由を探ってみます〜

◎気候条件がよい!

1.朝晩の寒暖差が大きい気候によって、甘みとコクのあるジャガイモができます
2.ジャガイモが成長する6〜7月に雨が少ないから、肉質が水っぽくなりません
 雨のない北海道ならでは!
3.丘が連なる美瑛・富良野では適度な傾斜地(山間の旭川周辺は総じて)で栽培されるため、水はけがよくほくほくのジャガイモに成長します。

【冗談みたいな本当の話】
美瑛・富良野ではメ−クインはほとんど作られていません。美瑛・富良野でメ−クインを作ると粘質系のメ−クインがホクホクになってしまうからなのです

◎土質がよい!
美瑛・富良野一帯は、火山灰と粘土系の土質が混じりあっているので、美味しくて形の良いジャガイモが収穫される(火山灰系だけの土質では、土が軟らかくジャガイモが成長しやすいので形が良くなるけど、味がもう1つ。)
◎作り方へのこだわり!ジャガイモのよしあしは、生産者の腕前ひとつ

1.2年続けて同じ畑では作らない!広大な畑でイモ・麦・ビ−トなどを交互につくる
2.種芋を植える深さで、成長スピ−ドをコントロ−ルしたり疫病を防止したりします
3.
植える前の畑をおこすタイミングと土の固さがジャガイモの健康と形を左右します


【時期】完熟じゃがいもは美味しい

越冬じゃがいもを食べてみよう

野菜はとれたてが美味しい!?

でもジャガイモは違います。そう断言します!

野菜のプロも農家の人も口をそろえて言うのが、「春先のジャガイモは旨い!」です。

なぜ「春先のジャガイモが旨い」のか?

道内で秋に収穫されたジャガイモは、本州産の新じゃがいもが出回る春先まで保管され、
順次出荷されることになります。
その間に、ジャガイモのでんぷん質が糖化することによって、じゃがいもに甘みとコクが
加わります。
特に、一定の温度管理のもとに低温貯蔵しておくと、2月頃までは芽が出ることなく表面
もきれいなまま、肉質だけが美味しく変身していくわけです。

*春先以降は芽が出やすく、表面にシワがよったりしますが、さらに甘さが加わり美味しく
なります
ジャガイモの芽には、有害物質が含まれていますので、しっかり取り除いてお召し上がりください。
                                

【品種】じゃがいもは種類によってこんなに違う

1番人気「きたあかり」

当店の数ある品種の中でも、断然の一番人気が「きたあかり」
リ−ズナブルな価格と独特の美味しさが人気のヒミツでしょう。
甘みとコクのある肉質なので、これから春先になるとさらに旨みが増していきます。
蒸かせば、きれいな黄色の肉質でホクホク感もたっぷり。
煮崩れしやすいので調理時間は短めにしましょう。

2番人気「インカのめざめ」
価格を考えなければ、一番人気?
他の品種のお値段2倍という高価なジャガイモが「インカのめざめ」
もちろん、2倍の価値があるほど、ジャガイモとは思えない味。
きたあかりを数段上回る甘さとコク、黄金色に輝く肉質、どれをとってもジャガイモを
超越しています。
さらに、どちらかといえば粘質系なので煮崩れせず調理もとっても簡単。
特に、これから春先にかけてさらに完熟して、黄色からオレンジがかった肉質になると
甘さは最高潮に!ぜひ一度は食べてもらいたい一品です。
3番人気「男爵」

ジャガイモといえば「男爵」というほどポピュラ−な品種。
男爵は本州産も多く出回っていて、どちらかといえば、簡単に手に入る品種の1つ。
でも、そんな男爵だからこそ本場「北海道産」にこだわりたいという方も多いようです。
特に、白い肉質でなんといっても蒸かしたときの”ほくほく感”が最高の男爵だからこそ、
美瑛・富良野産にこだわって手に入れる。そんなこだわりのある方にもぜひ召し上がって
頂きたいですね

店長オススメ「とうや」
最近ひそかに人気があるのが「とうや」。まだまだ知名度は低いですが、一度注文された方が、再度注文するケ−スも多く、美味しさには自信があります。
イメ−ジは煮崩れしない北あかり。しかも、芽が浅く調理もしやすく、大粒の芋でも空洞ができずらいといいことずくめ。ほくほく感では、男爵・北あかりに一歩譲るものの、じゃがいもの万能選手という言葉がピッタリの優等生です。機会がありましたら、ぜひお試しください。


【じゃがいも品種別早見表】

品種 見た目 食感 価格
男爵 丸っぽいですが、芽が深く凸凹の印象。切ると真っ白な肉質で、大きいサイズは中心に空洞ができやすいです ほくほく感たっぷりでじゃがいも本来の味 お手頃
北あかり 男爵の兄弟種で、形は男爵に似ていますが、表面がザラついた感じ。肉質はほのかに黄色で栗じゃがなどの愛称もあります。 ほくほく感があり、男爵に比べて甘みもあるので洋風なお料理にもよく合います。ただし煮崩れしやすいで、煮る場合は調理時間を短めに やや高め
メ−クイン 長細い卵型で芽がなくつるっとした感じ。肉質はやや淡黄色で北あかりに似ている。 ほくほく感は少なく、ねっとりした感じ。カレ−やおでんなど煮込み料理には重宝する品種です やや高め
インカのめざめ 普通のじゃがいもの半分程度が標準サイズの小粒なじゃがいも。肉質は濃黄色で、保存期間が長くなると、より黄色さが増します 新じゃがの頃は、ほんのり甘い程度ですが、長期冷蔵保存しておき年を越すあたりからぐんぐん甘みを増します。粘質系で煮崩れしません。 じゃがいもとは思えないほど高価
レッドム−ン メ−クインに似た卵形で、赤い皮が特徴的。肉質は北あかり同様黄色い。 ほくほく感は少なく、粘質系。ほのかな甘みがあって舌触りがよく、煮込み料理に最適。 かなり高め
レッドアンデス レッドム−ンと同じく赤皮が特徴。形は男爵のように球形で芽が深め。肉質は黄色い 男爵のようにほくほく感があり、北あかりのように甘みがある。 かなり高め
とうや 丸型で男爵に比べて芽が浅く皮を剥きやすい。肉質は、北あかりに似て黄色っぽい。 粘質系の食味で、北あかり同様ほのかな甘みがあります。煮込み料理によく合います。 お手頃